6月21日は夏至、そして部分日食でした。夏至の日に日食が見られたのは何と372年ぶりということだそうで、
よく調べたものです。ここ数年、天文ショーとなるとお天気に恵まれていない南房総、今回も天気予報はあまりヨロシクなかったので、撮影の準備も直前まで何もしない状態でした。
最大食は17:10頃でしたが、こちらではその前に厚い雲に隠れてしまい、この画像が今回の日食最後のカットとなりました。
天気が良ければ部分食の全経過を固定撮影で撮ろうと思っていましたが、不安定な天候が予想されたので望遠鏡を通しての撮影だけで…という準備を前日にしました。
強烈な太陽光を減光するフィルターはというと、フィルム時代から何度かあった部分日食の撮影時に使っていたのが「ND400の2枚重ね」という方法です。この「2枚重ね」というのは、雲が出てきたときの雲の厚さによって1枚外して撮影という臨機応変な撮影も可能ということです。フィルム撮影のときは短時間しか太陽像は覗きませんので、目の健康への心配は特にしませんでした。今は液晶モニターですから何の心配もないでしょう。
撮影用の望遠鏡は、ビクセンの超古いフローライト「FL90s」にしました。そのフード前にND400を取り付けるためのリングはちょっと厚めの塩ビ板をサークルカッターでクリ抜いてつくりました。
日食当日の天気、午前中はほぼ快晴という状態でした。このまま夕方まで天気がもってくれたらなぁ~と祈っていましたが…お昼をまわると雲が増えだし、一時は全天に雲がかかり、これはダメかぁ…と思わせる天気でした。
日食が始まる1時間前ごろになると青空が広がり始め、スタート時刻は若干の雲を通しての撮影となりました。FL90sでの撮影は、1分間のインターバルでおよそ2時間撮影の計画、それを使ってのタイムラプス風の動画もつくるつもりでした。
コンパクトデジタルカメラに日食グラスを減光フィルターにして撮った画像です。天体望遠鏡がなくてもコンデジと三脚があれば部分日食はお手軽に撮影ができるものです。もちろん最近のコンデジであれば手持ちでも十分に撮れるでしょう。
もう少し天気がもってくれれば…最大食前には撮影ができないほどの厚い雲となってしまった…。
さて、夏至の日食は2802年になるということで、これはとても生きてはいない…地球はどうなっているのか…?
2023年4月20日は部分日食ですが、日本では九州南部、紀伊半島などで少し欠ける程度、インド洋南部、オーストラリアでは金環日食となるようです。
2030年6月1日は金環日食が北海道で、部分日食は全国で見られるということです。
そして、2035年9月2日は皆既日食が北陸から北関東で見られる!
コメント
ねお丸
落ち着いたらまた観望会が出来ると良いですね。
1年間お世話になりました。
2020/12/31 URL 編集
bosohoshimisuto
2020年は新型コロナで終始終わてしまった一年でした。星撮りの遠征もガマン…という残念な気持ちで週末の快晴の空を見ていたんではありませんか?
一日も早くコロナ終息を願うばかりです。
2021/01/01 URL 編集